時系列データ解析 03~ 復習
少し駆け足でしたので、主に式の展開を詳しく説明します。
まず、確率変数 の期待値はこのように書けます。
分散はこのようになります。
番目の変数との偏差を あるいは で割ったものが分散です。分散の平方根を標準偏差といいます。
以上は 変数ですが、 変数の場合、分散は変数同士の関連具合を表す共分散となります。
共分散は分散を一般化したもので、自己共分散は共分散の時系列データバージョンです。
あらためて、 次の自己共分散 を記述します。
変数 と 次の変数 との関連具合を表しています。
続いて、相関係数はこのように記述されます。
相関係数(ピアソンの積率相関係数)は、共分散をそれぞれの標準偏差で基準化したものになります。もう少し詳しく書くとこうなります。
相関係数は となりますが、それは上の式をコーシー・シュワルツの不等式()により展開することで確認できます。
ここで、次の相関係数をあらためて記述します。